中古・賃貸物件でのトラブル!シロアリ駆除の費用は誰が払う!?よくある質問
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中古・賃貸物件でのトラブル!シロアリ駆除の費用は誰が払う!?
心機一転、引っ越した新居で起こる思わぬアクシデント。
それは、事前に予測しにくい「シロアリ被害」です。
中古物件・賃貸物件の場合、問題が複雑になりやすい傾向にあります。
そこで今回は、中古物件・賃貸物件のシロアリ被害に関して、よく聞かれる質問をまとめました。
トラブルになる前に、ぜひ知っておいてくださいね!
中古物件 シロアリ被害のセルフチェックの方法を教えて!
シロアリ被害の有無を確認するためには、床下での作業が必要になります。
しかし、床下はなかなか自由に出入りできる場所ではありませんよね。
そんな時には以下の項目をセルフチェックしてみてください。
- 床にフワつきを感じないか
- 虫食いのような小さな穴など、痕が残っていないか
- カビの臭いがしないか
- 庭の杭など、建物周辺でシロアリに喰害されている箇所はないか
- 犬走りと基礎コンクリートの間に隙間や亀裂はないか
上記の項目が、すべて「NO」であればシロアリ被害に関しては、ひとまず安心できそうです。
もし「YES」の場合は、管理会社・売主にきちんと確認をする必要があります。
中古物件 購入後にシロアリ発生!駆除費用は?
中古物件でシロアリが発生した場合の駆除費用については、家の引き渡し後、どれくらい時間がたっているのかがポイントになります。
売買契約時に交わした、契約書をもう一度よく見返してみましょう。
そこに「瑕疵担保責任」に関する条項が記載されているはずです。
瑕疵担保責任とは、隠れた瑕疵(売主より聞いていない雨漏り・シロアリ被害、主要な構造部の腐食による建物の傾き、設備の故障など)があった場合、
引き渡し後の定めた期間のみ売主がその費用を保証するという条項です。
この瑕疵担保保証期間は、売主が宅建業者なら引き渡しから2年以上、個人であれば半年以内というのが一般的です。
もしその期間内であれば、費用は売主が負担するものとなります。
そのため、入居したら瑕疵担保保証期間内にシロアリ被害の有無を、専門家にチェックしてもらうことをおすすめいたします。
中古物件 シロアリ発生のため契約解除したいのですが、可能ですか?
シロアリ被害の程度にもよりますが、一般的にはすぐに契約自体を取り消すことは難しいでしょう。
先ほどお伝えしたように、瑕疵担保責任により、定められた期間内であれば、駆除にかかった費用を売主に請求することができます。
しかし、家屋の安全に深刻な問題がない場合、契約解除まで求めることは難しいかもしれません。
ただ、売主が瑕疵担保責任を履行しない場合、シロアリ被害を知っていて売主に故意に伝えていなかった場合は、
契約解除ができる可能性があります。
中古物件 シロアリ被害を購入前にしっかりチェックしたいのですが……
中古物件を購入する場合、シロアリ被害・雨漏りなどの「見えない部分への不安」がつきものですよね。
その不安を解消するために、購入前に「住宅診断」をおすすめします。
住宅診断とは、住宅に精通した住宅診断士(ホームインスペクター)が第三者的な立場、専門家の見地から住宅の状況をチェックしてもらうことです。
劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用など詳しくアドバイスしてくれます。
シロアリ被害の有無ももちろん、その対象となりますので、
売主さんの許可・立ち合いのもと、購入前に行っておくと安心です。
万が一、シロアリ被害が確認できた場合は、価格交渉にも役立ちます。
また修繕費用に関しても事前に取り決めることが可能になります。
もちろん、住宅診断には別途費用がかかりますが、その後とトラブル回避のために役立つことは間違いありません。
賃貸物件 シロアリ調査はしてもらえますか?
調査自体は可能ですが、管理会社さん、または大家さんの立ち合いが必要です。
賃貸物件 シロアリ被害が心配です。シロアリ予防の費用は?
賃貸でも、持ち家でも、築年数の長い物件にお住まいの方にとって、シロアリ被害は不安の種です。
被害に遭う前に、万全な予防対策をして、安心して暮らしたいと思うのは、当然のことです。
賃貸物件の場合、「シロアリ予防」は「住人の任意」となります。
そのため、シロアリ予防にかかる費用は、住人負担になる場合が多くなります。
賃貸物件 シロアリ駆除にかかる費用は誰が払うの?
賃貸物件でシロアリが発生した場合は、どうすればいいでしょうか。
この場合、管理会社・大家さんに連絡をすれば業者を依頼してくれ、費用も負担してくれるのが一般的です。
なぜならば、管理会社・大家さんは「入居者が快適に過ごせる環境を提供する義務」があるからです。
ただし、玄関や庭に木材を長期間放置していたなど、シロアリ発生の原因が、住人の責任によるところが大きい場合は、
管理会社・大家さんから費用を請求されることがあるかもしれません。
賃貸物件 シロアリ被害のため、引っ越すことに決めました。引っ越し費用を請求することはできるでしょうか?
可能性は十分あります。
上記のように、管理会社・大家さんは住人に対して環境整備の義務を負っています。
シロアリ被害への対応を怠り、そのために引っ越しを余儀なくされるといった場合、その引っ越し費用を請求することができます。
中古物件・賃貸物件でのシロアリ被害は、責任の所在・契約内容がポイントになります。
そして、契約時にはついつい見落としがちな床下にトラブルの元が潜んでいるかもしれません。
事前にできるだけのチェックをしましょう。
もしチェックができない場合は、契約前に「万が一」の場合について、しっかり確認をしておくことが大切です。